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「 笑えない日々をたどったって、変われない今を呪ったって宙を舞った言葉じゃ富士子ちゃんを救うことは出来ない。」
あやかちゃんはぶつぶつ小さな声で言っていて上手く聞き取れない。
「 富士子ちゃん台風が来るよ。ほら風が変わった。
一週間後に来るよ。」
あやかちゃんは明るく言った。
「 そうなの?あやかちゃんは何でも知ってるんだね。」
「 また満月の日に会おうね。」
再会を誓って富士子はあやかちゃんと別れた。
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