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クラスの子達が次々と発表してく。先生はそれを黒板に書いていく。
お医者さん
消防士
先生
看護師さん
お花屋さん
学者
博士
(言ったもん勝ちか)
と、私は思った。
(なんでも言っていいのか。それでもお嫁さんはナシか。ありえないらしい。)
私は先生に手を挙げていないのに一番に当てられて反射的に立ち上がりながら頭の中ではずっと考えていた。こんなに短い間に頭はフル回転マックスだ。
( 社長、社長、社長)
と、私の頭の中は社長でいっぱいだった。でも社長になるのは夢ではなくて多分事実だ。きっと私はなると思う。だっておじいちゃんが言っていた。
「 何でもいいから人の役に立つ仕事を一生懸命にしなさい。何でもいいんだよ。」
それでも私は人から命令されるのが大嫌いだった。そんなのは父と母だけでもう充分だと思った。私はもう父と母から一生分の命令をされたはずだ。そうでなければもう生きていたくは無いほどだ。
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