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「 あやかしのたぬき。」
彼女はゴニョゴニョと小さな声で言うから富士子は聞こえない。
「 え?」
と、聞くと、
「 あやか 」
と、答えた。
「 あやかちゃん。」
「 はい。
ねぇ富士子ちゃん。私のことどう思う?」
あやかちゃんは唐突に富士子に聞いた。
「 普通に可愛いと思う。なんか私にソックリだから言うの変だけど。完璧な少女だと思うけど。」
富士子が答えると、
「 そうなの。そうなんだよ。その通りだよ。
最高の承認してるよ。最高だな。ほっとけないよ。」
あやかちゃんはぴょんぴょん飛び跳ねながら富士子の周りをグルグル回って、
「 ああー心臓がドクドクドクするー。めっちゃハイテンションになっちゃうよー。」
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