夕葉 #1 *

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夕葉 #1 *

ふわふわと漂うような、空中に立っているような、曖昧な浮遊感の中、目の前が白く明るい。  雲が消えるように、セカイが広がる。 何が何だか分からない。何も、分からない。 でも、誰かが名前を呼ぶから。 「ゆうは。ゆうは。」 ゆうはって?初めて聞くと思うのに、なつかしい。 ああ、きっと―。 私の名前だ。 そう思った時、視界を遮る白い光が、弱まった。
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