約束

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約束

R3.05.05のイラスト  本業の繁忙期とコンテスト応募作品作成(4/30応募締切)のための長い休みから復活して、これで3回目になるのでしょうか。皆様からのありがたいスタンプや応援コメントに毎度感涙しております。😂  しかしながら、皆様のページに訪問してレビューやコメントをお返しすることが、現在のところなかなか難しい状況になっています。なぜかと言うと新しいコンテストに応募しようと考えており、日夜新作品の制作に取り組んでいるからです。  今回のイラストはその試作品です。画像ではわかりにくいですが、新しい描き方や表現を色々試みています。ちょっと見てくださいませ。😉 08dd2ebb-b76a-48f0-8fab-b87ed0d2a523  いかがでしょう。着色の仕方などを細かく変えています。原画では一目瞭然なのですが、画像にしてしまうとよくわからないかな。  さて、ここでひとつ謝罪をさせてください。  今から一年前ほど前に、僕はプロの絵描きになるための誓いを立てました。現在も毎日仏壇にお供えをする際、合唱してしっかり念じています。現在はその誓いを実現化するための、重要な時期と考えています。  そのため応援してくださっている皆様には、大変な不義理をしでかしてしまっています。しかもこの状態は、もうしばらく続くと思われます。 大変申し訳ありませんが、どうか皆様の寛大なお心で、この不義理者を許してやってくださいませ。🙇🏻‍♂️  飄々としたところが持ち味なのが僕の記事なのに、今回はやけに重いですね。しかし謝るべきところは、ちゃんとしておかねばいけませんし。😅  というわけで、心機一転心霊ネタです。ただし、今回はこちらも重い話になりそうですが……。まあ、気にせず行きましょう。  前頁で、就寝時の枕元に現れて独り言をつぶやく何者かの話をしました。今日はこの話を、もう少しだけ詳しくお話いたしますね。  そいつが僕の枕元に現れたのは、僕が小学生四年生の頃だったと思います。夜中にふっと目が覚めたら、そいつが枕元に座っていたんですよね。  そいつの見た目は真っ黒な影法師みたいで、顔つきはおろか性別すらわからない存在でした。ただしシルエットがどことなく丸っこくて小さかったので、直感的に女の子なのかなぁ……という感じを覚えていたのですけれど。  そいつは最初、僕の枕元にちょこんと正座して、ブツブツと独り言をつぶやいていました。口の中でくぐもるような独り言なもんで、聞かされているこちらとしては何を言っているのかよくわからなくて、怖くて嫌だなぁという感じがしていました。でも所詮は影法師のつぶやく独り言なので、無視していればいいのかなぁと思っていました。でもね、そうは問屋が卸してくれなかったのです。  しばらくの間、そいつはブツブツと意味不明の独り言をつぶやいていました。それでも何かしらの感情がこもってきたようで、独り言をつぶやく口調が少し泣き声のような感じになってきました。最初に登場した時から怖くて嫌な感じだったのですが、ますますどよ~んとした感じになってきたので、早く消えてくれないかなぁと思っていました。するとそいつは僕の意識を感じ取ったのか、いきなりハッキリと聞き取れる口調になりました。 「私は、あなたの姉妹(きょうだい)です。私は、この世に産まれてくることができなかったんですよ」  そいつは恨みがましい口調で、僕に向かって「お兄さん……」と言いました。そして続けて「お兄さんはいいですね。この世に産まれてくることができて。私はそれができなかった……」とねちっこく恨み言を言いました。😱  ただでさえ怖い感じがしていたのに、突然重くてショッキングなことを言われて、僕は仰天してしまいました。そして何とかこの場をなだめて切り抜けようと、あれこれと考えを巡らせました。そして僕は、次々と恨み言を言う影法師に気持ちをなだめてもらい、一刻も早く枕元から消えてもらうために、ある約束をしてしまいました。  その約束の内容について、ここで述べることはできません。なぜなら僕自身と身近な家族の成り立ちに、大変深くかかわる内容になるためです。不完全燃焼で申し訳ないのですが、約束の内容については触れないままにしておいてください。  話を戻しますが、小学生の頃に影法師とある約束をして、現在までに数十年の月日が流れました。その間に僕の家族には、かつて影法師と約束した内容と一致する出来事がいくつか起こりました。それは良いことも悪いことも含む内容で、そのことが起きるたびに、僕は影法師との約束を思い出しました。😯  数十年前の夜に現れた影法師は、自分のことを「産まれてくることができなかった姉妹」と名乗りました。現実の僕に姉妹はいません。影法師の語った言葉は、その部分だけが腑に落ちないところでした。  ところが僕が成人してから、実際に産まれてくることができなかった姉妹が、本当に存在していたことを知ることになるのです。  影法師と約束を交わしてから20年ほど経った時、老朽化した実家を処分して、マンションへ引っ越すことになりました。  実家にはタンスのように大きな仏壇がありました。とてもじゃありませんが、そのように大きな仏壇はマンションへ持って行くことができません。その仏壇は処分することになり、コンパクトな大きさの仏壇を購入することになりました。すると驚くべきことが発見されたのです。  大きな仏壇には、古い過去帳が納められていました。その過去帳を整理する際に、木切れを刻んで作った古い過去帳の断片(もしかしたら位牌の縮小版?)が出てきました。一枚一枚確認していくと、ご先祖様の名前と享年が記されています。 「ああ。やはり本当にいたんだ……」    僕は小さな木切れを見つけました。薄っぺらくて、少しでも乱暴に扱うと壊れてしまいそうな木切れです。そしてそこには、しっかりと産まれてくることができなかった姉妹の名前が記されていました。😳  今回の心霊ネタはいかがでしたか? まるで夢か、100%創作みたいなお話でしょう。でもね、誓って言いますが、これは過去に本当にあった出来事で、そして今現在も継続している出来事なのです。
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