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柴丸とその家族
これは、イヌの柴丸とその家族の物語
私は柴丸。イヌだ。
チャームポイントはくるりと丸まったしっぽ。
好きなおやつは鳥のささみ。
家のなかで暖かい日差しを浴びながら寝ることが大好きだ。
私には他のイヌにはない特別な力があるようで、人間の言葉が理解できる。
他のイヌたちは人間の言葉を理解していない。人間の表情や雰囲気で、その思考を感じ取っているらしい。私の祖先は表情や雰囲気だけで長い間、人間と共存してきた、ということだ。
人間は、私に似たイヌをまとめて「柴犬」と呼んでいる。
そして今現在私と一緒の家に住んでいる人間が、私に「柴丸」という名前を付けた。
なので、私は柴犬の柴丸である。
私の家族を紹介しよう。
私の住む家には人間が3人いる。大きな人間が2人、小さな人間が1人だ。
我々イヌ同様、人間にも♂♀があるようだ。
おそらくだが、大きな人間は一人が♂、もう一人が♀。小さい人間は♀だ。
見た目や匂いでなんとなく判断できる。
せっかくなので、3人の名前も紹介しておこうか。
大きな♂は「パパ」、大きな♀は「ママ」、そして小さい♀は「みっちゃん」だ。
ん?これは名前ではない?3人はお互いをこう呼びあっているのだから、これが名前だろう?
言葉は理解できても、やっぱり人間というのはむずかしい...
そうそう、人間は同じ家に住む者たちをまとめて「家族」と呼ぶ。
私もこの3人の「家族」ということだ。
そして、大きい人間と小さい人間の関係は「親子」という。
大きい人間が小さい人間を産み「親子」となるそうだ。
我が家では「ママ」が「みっちゃん」を産んだらしい。
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