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女子高(4)
俺は根本達が去っていく姿を少し眺めていた。
俺はリエコさんに振り向き「とんでもない奴がいるよ。あっリエコさんを俺の彼女なんて呼んでごめんね」
リエコさんは俺に駆け寄り「ありがとう、私の為に」
その後しばしリエコさんはうつむき沈黙があり…
「彼女って言ってくれて嬉しかった」リエコさんは小さな声で呟いた。
俺は予定通りだと心の中で呟き「俺、実は映画の後でリエコさんに告白しようと思ってたんだ」
リエコさんは俺を黙って見つめていた。
「後で改めてちゃんと言うから、まず映画に行こう!映画始まっちゃうよ!」
俺はリエコさんの手を取り映画館に走り出した。
リエコさんは手を繋ぐのを嫌がらずに、ギュッと俺の手を握り返してきた。
そして俺達は映画を楽しんだ。
映画はアクション絡みのラブストーリーで今日の展開に少しだけだけどリンクする物があった。
映画を出て俺達は昼食を取りながら映画の話をした。
そしてリエコさんを送る途中の公園で改めて告白し、俺達は付き合う事になった。
俺はその帰り道、健二と達也のライングループへ女子高3年彼女GETと報告した。
すぐにグッドマークの返信が来た。
これは、俺とクラスメイトの健二、達也とで女子狩りをやろうと意気投合した報告だ。
三人で掟を作り行動している。
1、情報は共有する。
2、コンパでは男が選ぶのではなく、女に選ばせる。
3、絶対に裏切らない。
次の日学校に行くと席に座っている根本とその友達を見かけ声を掛けた。
「よお、根本、演技最高だったぜ」
「伊藤か、俺達の演技迫真の演技じゃなかったか?」
「まあ、そうだな」
俺はニヤリと笑った。
「なあ、伊藤。なんで言っちゃ悪いがあんなのと付き合ってるんだ?お前ならもっといい女簡単に手に入ると思うんだけどな」
根本が不思議に俺に聞いてきた。
俺は根本とその友達を手招きし耳を近づけさせて
「俺、初物しか興味ないんだ」
根本とその友達はニヤリと笑い「お前、エグイな。まあ、わからん事はないけどな。まあ、何にしろいい話があったら又声掛けてくれよ」
「ああ、わかったよ」俺を手を挙げ答えた。
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