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君が僕の前からいなくなって30年。いなくなったときは涙なんか流さなかったのに、未だに君の面影を探している。
誰とも付き合わず、結婚もできずに。
「もう一度だけチャンスをくれないかな?」
花束を持って君に言うんだ。君は僕がいくら話しかけても、返事をしないのに。
何回も何回も訪ねた。どんなに話しかけても、プロポーズをしても、君は何も言わない。
たとえ君に出会って振られても、泣かないと決めたのに。
僕は君のお墓の前で、涙を流して毎回プロポーズをするんだ。
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