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夏になると、私は思い出す。小学校のときに行ったお化け屋敷の記憶を。
私はお父さんとお母さんとお兄ちゃんとお祭りに来ていた。
毎年来ているお祭り、屋台も似ているものが多く、だいたい周り終えた。
「いらっしゃーい、いらっしゃーい、世にも奇妙なお化け屋敷だよー。ほらほら、そこのお兄ちゃん、お嬢ちゃんお入りよ」
今年もお化け屋敷の前では元気な声の無表情なお婆さんが呼び込みしていた。
「ねえ、俺お化け屋敷行きたい。一緒に行こう!」
お兄ちゃんは私にそう言ってきた。
「えーでも怖いよ」
「大丈夫だって、俺にはこの光る指輪があるから!」
くじ引きで当てた光る指輪を見せてきた。
「うん、じゃあ…行く」
「ねーねー、俺らお化け屋敷行ってくる!」
「一昨年、二人とも泣いて全然進めなかったでしょ」
お母さんは呆れ顔でそう言った。
「今年は大丈夫だから!」
「おし、ほら、千円やるから、行ってこい」
お母さんはもうっと言ったがお父さんは笑っていた。
「行こうぜ!」
「うん!」
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