謎が解けてきた

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同時に、それは、やはり、自分でも、水野がまだ好きだという証(あかし)だと思った。 私は、確信する。 同時に、色々、謎が解けてきた気がした。 米倉正造と私が、以前、目の前の好子さんに会うために、米倉の豪邸に、正造のクルマで、向かったときがあった。 好子さんが、今言った水野との密会で、週刊誌に、深窓のご令嬢の不倫と騒がれて、落ち込んでいるから、慰めて欲しいと言われたからだ… 私と正造が乗っている、クルマが、何者かに尾行され、それに気付いた正造が、クルマから降りて、相手の素性を問い詰めると、週刊誌の記者だった… 好子の不倫をスクープした記者だった… そのときに、記者が、正造に、 「…米倉の内紛の中心は、米倉正造さん、アナタだと思うのですが…」 と、正造に直撃した。
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