カルチャーショック

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 僕は率直に疑問をぶつけることにした。 『その前に質問なんだけど、デモンというのはどんな種族なの?』  レイは腕を組むと難しい顔をした。 「どんな種族と言われても…答えに困るのう。そうじゃな…」  レイは近くに置かれた皿を僕の前に置いた。 「これが人。それぞれの世界で文明を築き上げた種」  レイは大皿の下に湯飲みを置いた。 「これがマンゴーシュ。人の中から何らかのきっかけで力を得て…その群れで良くも悪くも注目されることが多い者たち」  レイは大皿の左上に湯飲みを置いた。 「これが神族。生き物たちの願いが具現化し、その者の生活を守るために存在する守り手」  僕が頷くと、レイは大皿の右上に湯飲みを置いた。 「で、これが魔族。人や神の価値観に従わず、様々な目的をもって行動している。わらわのように王の下につく者もいれば、完全に独立している者もいる」  僕は更に首をひねった。もう少し踏み込んだ説明が欲しい。 『悪魔は、僕らマンゴーシュとはどう違うの?』 「そうじゃな…大きな違いは、物理法則を歪める力が強いところかの」
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