転校からの災難

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転校からの災難

はっくしょん! なんか鼻がムズムズする 花粉症かな 「教室はここだよ。そんなに気を使わなくていいからね」 「はい、ありがとうございます」 「うん。じゃあここでちょっと待っててくれる?呼んだら入ってきてくれるかな」 「分かりました」 優しそうな先生だな ドアを開けて中に入っていく 悲鳴が上がる うるっさい…… 「先生!今日もお美しい…」 「ほんとこのクラスで良かった!」 「はいはい。今日は転校生が来てるからな?あんまり騒ぐなよ?」 ダメだって……鼓膜が破れるよ… 「転校生!?美人ですかー!?」 「さあな。入ってきてくれ」 「お、オジャマシマース…」 うっ、視線が痛い ごめんなさいね?美人じゃなくて 「自己紹介をどうぞ」 「難波慧です…よろしくお願いします…」 「種族はー?」 「あ、人間です」 「え、マジで?」 「ヤバくね?」 ボソボソと周りと話し始める はぁ…そんなに顔面ヤバいですか… 心がイタァい いや、知ってるよ? 知ってたけども 「じゃあ、席は窓際の1番後ろな」 「はい」 席に移動する間も、視線が刺さる 席に座って荷物を横にかける 「よろしく難波君」 「うん。よろしく」 横の席の子が挨拶してくれた 目が赤いし尖ったキバも見えた あ、この子はヴァンパイアだ イケメンだし身長も高そう 解せぬ てか足長くね? そんなに足いる?分けてくれ 前の子は…ウルフか ケモ耳があるし、尻尾も見える 「うーん……今日は遊ぼうか。皆普段頑張ってるし」 「先生マジすか!?」 「まじまじ。難波君と仲良くなるためにね」 「俺は先生とナカヨクなりたいです!」 「ばか。難波君、何かしたい遊びとかある?」 生徒達を軽くあしらって話しかけてくる うーん 悩ましいなぁ 「王道で鬼ごっことか?」 「かわっ……」 「んんっ……」 「え?ダメかな?」 「「「「「「「いいとも!!」」」」」」」 おおぅ びっくりした 急に大きな声出さないでくれ……
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