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めんどくさいです
はい
難波です
あれから学校にも慣れて
クラスの子達とも結構話すようになって
順風満帆な生活を送っています
なのに
たった今、生徒会室にいます
ソファに座っています
向かいに座ってらっしゃる方々の圧が凄いです
え、俺なんかしたっけ?
ヤンキー殴った事ないし
バットで窓割った事もないよ?
「突然呼び出したりしてごめんな。びっくりしただろ」
「あ、いえ。そんな事は」
「ねぇ、かいちょー。僕の事も構ってよー」
「お前は後で」
「今がいいー。……ねぇ、出てってくれない?」
「あ、分かりました。さようなら」
「おいおい、ストップ!」
睨まれんの嫌いなんだよね
うっとうしい
用があるならとっとと済ましてくれ
お腹空いたんだよ
どさっと座り直すと、かいちょーと言われた人がほっと息を着いた
「まずはこっちから自己紹介するわ。俺は琴乃葉零司。生徒会長だ。種族はヴァンパイア」
「僕は西舘真誠。副会長だよ。同じくヴァンパイア」
「僕は神原夜琉斗。書記だよ。種族はウルフね」
「神原朝咲斗。会計。ウルフ」
あれ?
俺を睨んだ人は?
生徒会役員じゃないの?
「ああ、こいつはただの一般生徒。俺の幼馴染みなんだが、近々北海道に引越しするみたいでな。寮もあるんだが、親が過保護なもんで一緒に行くんだと」
「あー…行きたくないよー。北海道絶対寒いじゃーん」
「うるせ」
「あいたっ!酷いなぁ」
「ほら出てけ出てけ。大事な話あるんだから」
「零司のばーか」
べーっと舌を出して出ていきました
「……神原さんお2人は、ご兄弟なんですか?」
「そうだよー。僕が兄ちゃんで、朝咲斗が弟なんだよ。年齢は1個違いだけどね」
「へー。そうなんですね」
それにしては、あまり顔が似てないって言うか
ていうか、朝咲斗さんの方がお兄ちゃんって感じがするのに
……ここの空間、顔面偏差値高ぇよ
即刻立ち去りたい
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