大きくなる存在

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「ちょっと我慢な」 俺の唾液によって、テロテロにされた蒴の指が俺の後ろへと入っていくのがわかる。 「大丈夫?痛くない?」 「.......ん。大丈夫」 特段、痛いとは感じなかったのは、きっと蒴が優しくゆックしてくれているからだろう。 「今日さ、お前の前髪あげたの失敗したって思った」 「.......へ?」 急に今のこの状況に関係ない話題が出てきて、返答に困ってしまう。 「俺が見つけた可愛い顔なのにさー、女が寄ってくるとか聞いてねーよ」 「.......俺だって、知らな.......んっ」 蒴指が中で動いて、声が気がついたら出てしまっていた。 「ん?気持ちよかった?話してたら、あっという間に指が二本だよ」 一本しか入ってないと思ってた指は、蒴のタイミングがおかしい話に気を取られているうちに、二本に増えていたらしい。 「そこ、やば.......い。おかしく、なりそ.......」 蒴がさっき俺が声を出したポイントを何度も何度も突いてくるから、頭がどうにかなってしまいそうだった。
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