毎日ラインをもらう私

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亮太さんからのラインはその日に亮太さんが感じたことが送られるようになった。 「おはよう。今日も寒いね。君はとても寒がりだったから、冬はすごく苦手だよね。そんな君が温まりたいって僕のもとへ来てくれたとき、体温は奪われたけど、僕の熱は上がったままだったよ。」 また恥ずかしいことを。。 ラインを打つ亮太さんを見ながら、にやける。 「こんにちは。今日は寝坊してしまったよ。バイトの先輩になんて言おうかな。美香にラインを考えてたら遅くなったとでも言ってみようか。そうしたら余計に怒られそうだね。笑」 寝坊したのはその前日に就活の履歴書書いてたからなの知ってるよ。 亮太さんが怒られるのを見るのは心が痛い。 って思いながらも亮太についていく私であった。 「美香、聞いて!やっと就職活動決まったよ!みんな決まっていく中すごく不安だったんだ。そんな不安を美香にぶつけるのも悪いから、なんとかすぐにでも受かろうと頑張ったんだ!最初は営業からみたい。僕にできるかな、、」 夜泣いてたの見てたよ。 頑張ってたのは私知ってるからね。 亮太さんを採用しない企業なんて見る目がないのよ! 私は亮太さんに思ってもらえていることを幸せに感じながらも、このままではいけないと思っていた。 私の事は気にせずに前を見て進んでほしい。 そしたらなんと、亮太さんがモテ始めたのである!やっぱりショック! 亮太さんの良さが周りにばれてしまっている。 あ、後輩の理沙ちゃんまで。。あの子かわいいから亮太さんうばわれちゃうかな? だが、亮太さんは全部お断りしていた。 嬉しいけど、やっぱりだめだよ。。 私は最近はつらくなっていた。 そして次にやってくるのは入社した企業でのブラック労働である。 「おはよう美香、今ちょっと僕は仕事のことだけで何も考えられないんだ。でも毎日は連絡するから。」 うん。知ってるよ。 私の連絡はいいからゆっくり休んで。 「美香、今日は上司に朝まで酒に付き合わされて愚痴をずっと聞かされてたよ。寝てないけど、また大事なお客様を接待しないといけないんだ。美香を放っておいてごめんね。」 うん。知ってる。 上司の愚痴は聞いても何も面白くないのに、亮太さんは笑って答えてたね。 偉かったよ。 そんな無茶な生活を繰り返していた亮太さんは、 過労で仕事中に倒れてしまった。 亮太さん、しっかりして! 誰か救急車! 私は誰にも聞こえないことなんて忘れて、大声で叫んでいた。 そして同僚が発見し、無事に病院へとたどり着いた。 そこで医者の口から驚きの言葉を告げられる。
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