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「ああ、言ってた、言ってた!」と言いながら柿野は笑い出し、「ケイタ!まさか僕がそのカンニング出来る技を身に着けたから僕の成績が上がったって思ってるんじゃあないだろうねえ!」と言うと、「ああ、そのまさかだよ。僕は本気でそう思ってるんだ!」と言って僕も笑い、「何、言ってんだよ。亦、冗談で纏めようとして!」と言って柿野が笑うと、「いいじゃないか、そういう事にしとけよ!」と言って僕も笑い、「いやあ、そりゃあ確かに、そういう事なら、それはそれで凄い事なんだけどな!」と言って柿野が笑うと、「だからそういう事にしとけよ!」と言って僕も笑い、「全く素直に答えない所がケイタらしいな!」と言って柿野が笑うと、「まあ、そうだよな。」と言って僕も笑い、「他人事みたいに言っちゃって!僕の成績が上がったのはケイタが僕に勉強を教えてくれたからに決まってるのにな!」と言って柿野が笑った時には、僕は俄かに神妙になって呟いた。
「そうだったな」
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