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「僕は心配無用さ」
「そうだよね。だけど僕は寂しくなるよ」
「僕だってケイタと別れるのは寂しいよ。でも今も言ったけど大丈夫だし、ケイタもクラスの人気者だから大丈夫だよ」
「ああ、そうだね」
「そうだよ」
僕らは頷き合うと共に枯れ行く向日葵の様に首に力が無くなり、へなへなと頭を垂れ下げ、再び沈黙した。お互いに寂しそうな眼に悲哀を感じ、一緒に沈んでしまったのだ。重い空気の中、柿野が僕を賛美して励まそうと切り出した。
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