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僕の名前は、『星宮 翔琉(ほしみや かける)』小学校6年生の男子で、クラスでは特別に目立った存在ではない。
僕と同じクラスに『香座 凛香(かぐら りんか)』という名前の女子がいるが、彼女は生まれつき障害があって右足が極端に短くて義足で生活していた。
彼女は、この障害のことでクラスの友達から心ない言葉を浴びせられたり差別を受けたりしていて、僕にはとても見ていられなかった。
ある日昼休み時間に教室で、凛香がクラスの男子2人から右足が短いことで心ない言葉をかけられていた。
「お前の右足は、なぜ短いんだよ!
気持ち悪いんだよ!」
凛香は下を向いて我慢しているようで、他の友達は見て見ぬふりをしているようだった。
僕は凛香があまりにかわいそうで、いてもたってもいられず、とうとう僕はその男子2人に声をかけた。
「やめろ!
凛香に近づくな!」
ケンカの弱い僕かかなう相手ではないことはよく分かっていたが、僕には許せなかった。
「何だ、お前こいつをがばうのか!」
相手の男子が僕の胸ぐらをつかんできたので、僕はその手を払いのけた。
もう一人の男子が僕のお腹をけってきて僕がよろけると、2人の男子が僕を押し倒して僕をなぐってきた。
その時、
「やめて!」
と言って、僕と男子2人の間に凛香が割り込んできた。
「弱いやつ!」
こう言って男子2人は、自分の席に戻っていった。
僕は、けられたお腹の痛みをこらえながら凛香にささえられながら立ち上がった。
こんなとき僕は何を話したらいいのかわからず、無言のまま自分の席に戻った。
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