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授業が終わって帰ろうとすると、凛香が声をかけてきた。
「翔琉君、今日はありがとう!」
僕は凛香のことが心配で、
「凛香は、大丈夫?」
と声をかけた。
「私は大丈夫だよ!」
凛香の答えが元気なさそうだったので僕はさらに、
「凛香の心は大丈夫?」
と質問した。
凛香が僕の顔を見てキョトンとしていたので、
「凛香はクラスの友達からひどいこと言われるから心配で…
凛香、僕は凛香のこと友達だと思っているよ!」
と自分の思っていることを率直に話した。
「翔琉君、ありがとう?」
凛香が笑顔になったので僕は少し安心した。
この頃から僕は凛香と仲良くなって、学校の帰りに友達と帰るときに凛香に声をかけて一緒に帰ったり、放課後や休みの日に友達と遊ぶときにも凛香を誘って一緒に遊んだりした。
それでもクラスの中には、相変わらず凛香を差別する友達がいた。
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