0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
ppp
音楽は国境を越える。
誰がそう言ったのか知らないけれど、僕はこの言葉が嫌いだった。
「奏(かなで)くーん。あーそーぼ」
「ほらほら、そんな嫌そうな顔しないでさ。
俺らと遊ぼうぜ」
「そうそう、俺らお前がいないとつまんねーんだよ。だってさ、、、」
ドスッ
「かはっ、、、。うぅぅ」
「殴る奴いないと、遊びが始まらないじゃん」
「うわー、出ました。健人(けんと)の殺人パンチ!」
「オホン、説明しよう!健人の殺人パンチとは、その名の通り殴った相手を殺してしまうほどの威力なのだ!」
「バカ野郎。誰も殺してねーよ。まぁ、今のところはだけどよ」
「てか、健人ばっかりずりーぞ!俺にもやらせろよ!」
「あ、待てよ!今度は俺の番だって!」
「まぁー待てよ。お前らの流行る気持ちも分かるが、その前にあの儀式すっぞ」
「あぁー、あれね」
「いけね、あれがあったか」
「たくよ、お前らいい加減儀式のこと覚えろよ。と言うわけで、さぁ奏でくん。一曲どうぞ」
もう一度言う。
音楽が国境を越えるなんて言葉。
僕は嫌いだ。嫌いで嫌いで嫌いで、、、。
嫌いで仕方がない。
なんだか良い感じを醸し出している。そのフレーズが嫌なんだ。
だって、もし僕が想像する言葉通りなら。
なんで。なんで僕がこんな目に合わなくちゃいけないだろう。
最初のコメントを投稿しよう!