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音楽は国境を越える。 誰がそう言ったのか知らないけれど、僕はこの言葉が嫌いだった。 「奏(かなで)くーん。あーそーぼ」 「ほらほら、そんな嫌そうな顔しないでさ。 俺らと遊ぼうぜ」 「そうそう、俺らお前がいないとつまんねーんだよ。だってさ、、、」 ドスッ 「かはっ、、、。うぅぅ」 「殴る奴いないと、遊びが始まらないじゃん」 「うわー、出ました。健人(けんと)の殺人パンチ!」 「オホン、説明しよう!健人の殺人パンチとは、その名の通り殴った相手を殺してしまうほどの威力なのだ!」 「バカ野郎。誰も殺してねーよ。まぁ、今のところはだけどよ」 「てか、健人ばっかりずりーぞ!俺にもやらせろよ!」 「あ、待てよ!今度は俺の番だって!」 「まぁー待てよ。お前らの流行る気持ちも分かるが、その前にあの儀式すっぞ」 「あぁー、あれね」 「いけね、あれがあったか」 「たくよ、お前らいい加減儀式のこと覚えろよ。と言うわけで、さぁ奏でくん。一曲どうぞ」 もう一度言う。 音楽が国境を越えるなんて言葉。 僕は嫌いだ。嫌いで嫌いで嫌いで、、、。 嫌いで仕方がない。 なんだか良い感じを醸し出している。そのフレーズが嫌なんだ。 だって、もし僕が想像する言葉通りなら。 なんで。なんで僕がこんな目に合わなくちゃいけないだろう。
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