王子に婚約破棄された王女は王妃に婚約を申し込む

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1.婚約破棄された王女 私の名前はアイル・マーキュリー。 年齢21歳で王女。 私には婚約を誓いあってる人がいます。 その名前はマジカ・サイクル。 年齢25歳で王子。 私の婚約の相手は王子。 私が王女で相手が王子だから相性は問題ない。 今、私はマジカ・サイクル王子の所に向かっています。 マジカ・サイクル王子が居るお部屋の前に着くとドアをノックする。 「誰だ?」 「アイル・マーキュリー王女です」 「アイル王女でしたか、お入り下さい」 私はドアを開けてお部屋の中へ入るとドアを静かに閉める。 「どうしたんでしょうか? アイル王女」 「婚約の事は覚えていますよね?」 「婚約? さて何の事でしょうか?」 「マジカ・サイクル王子と婚約のお約束をしたじゃないですか」 「すまないな、ぜんぜん覚えてない」 マジカ・サイクル王子は婚約の事を覚えてない。 どうしよう、このままでは婚約破棄という状態になる。 どうすればいいのかがわかりません。 「とりあえず、マジカ・サイクル王子と婚約のお約束をしたんです、だから婚約しましょう」 「ごめんな、こちらが覚えてないから婚約はできない、婚約破棄させてもらうよ」 「そ、そんなぁ」 私は残念でしょうがない。 せっかくマジカ・サイクル王子と婚約ができると思ったのに……。 本当に残念で仕方がない。 私は諦めて自室に戻ることにする。 自室に戻ると私はベッドの上で横になると涙を流して泣いている。 こんな事ならマジカ・サイクル王子と婚約の約束をするんじゃなかった。 私はなんて寂しい王女なんでしょう。 幸せになったらいけないのでしょうか。 「私は王女だから幸せになる権利はあるはずよ」 私にはもう一人大好きな人がいます。 その名前はサクラ・アーズレッド。 年齢26歳で王妃。 サクラ・アーズレッド王妃なら私の婚約を受け入れてくれるに違いない。 サクラ・アーズレッド王妃と一緒に幸せになりたい。 私は幸せにならないといけないの。 なぜなら王女だから……。 幸せをつかめアイル・マーキュリー王女。
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