不妊治療の葛藤と男女の温度差

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不妊治療の葛藤と男女の温度差

 流産後の一年は本当に無為だった。子供は欲しかったけど、どうしたらいいのかがわからずに迷走していた時期でした。  わたしはいつまでも子供ができないことに焦り、主人はのんびり構えていました。のんびりというか、むしろ軽く考えていたのかもしれません。一度すぐ出来たんだから、また出来るだろう、くらいに。生理周期が術後短くなっている事を気にしていると話してもピンと来ないみたいでした。  不妊のパターンかもしれないとは思いつつ、わたしもネットで得ただけの情報なのでイマイチ確証はなから余計に難しい。そんな毎日でした。  男性からすると、よくわからないとか、自分には関係ない、というような問題なのかもしれない。けれど、そうだとすると妊娠に関しては大問題です。わたしは、不妊は時間との勝負だとも思っています。でも、それが伝わらない。そういう気持ちの誤差を埋めるためにも、気になるのならば不妊の検査はきちんと受けるのが良いのだろうな、と思っています。とはいえ、男の沽券に関わるとか言って、なかなか受けたがらない人が多いようですが……。男と女の埋まらない温度差でしょうか。
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