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「お、お前が混沌の魔術師か??」
その時、部屋の一段高くなっている所に偉そうな椅子に座って偉そうにしている男が裏返った声を放った。
悠々と着替えを終えてから周りを見ると、壁も床も血やその他内容物で汚れている。どうも、門を開いた術者と生贄だったもののようだ。しかし、使用されたエネルギーは魔力というよりはもっと物理的な力に感じる。正確に言えば生物(おそらく人間)が生来持つ力と物理的な力が合わさったもの
偉そうな男は偉いのかもしれないが、リリーから見るとほとんど無価値であった。知力は高そうだが魔力も胆力もない。野望というほどの野望もなさそうだし、恐らくリリーが交換しても良いと思うほどの何かを持っているとも思えなかった。
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