思い出のクライマックスジャンプ

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 俺の思い出の作品『仮面ライダー電王』は、色んな意味で異色だった。  最悪の不幸体質の主人公、野上良太郎が、五人の仲間たちと共に、未来からの侵略者『イマジン』と戦うストーリーで、コメディ色がけっこう強い。  しかし、全体のテーマは『時間』で、同じく『時間』がテーマの仮面ライダージオウより、複雑なタイムパラドックスが展開されている。  コメディ描写がなかったら、割とキツイ話になっていたんじゃないだろうか。  そして、最大の特色だが、電王はちょっと変わった乗り物に乗る。  いや、仮面ライダーだから、勿論バイクにも乗るけど。  電王が乗るのは、電車だ。  そう、電車。大切なことだから二回言った。  時の列車『デンライナー』。  過去と未来を行き来できるタイムマシンで、戦闘能力まで兼ね備えた優れものだ。  今考えるとぶっ飛んだ設定だが、小さかった俺はすんなり受け入れた。  確か、デンライナーの玩具も持ってた気がする。
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