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「い、いやでもさ!キャラクターが魅力的だから誰がゲストでも映えるよね!モモタロスとか来たら一瞬で空気が電王になるし!」
俺の言葉に、ナルコさんの瞳がキラリと光った。
「だよね!あのなんとも言えない空気がまさに電王なんだよね!モモもウラもキンタもリュウちゃんも何年経っても全然ノリが変わんないの!」
「ジオウの時もそうだったよね。ジオウの電王編なのか、電王のジオウ編なのかさっぱりだった」
「そうそう!モモがゲイツくんに取り憑いたり、ウォズに取り憑いたりしてたから余計にね!欲を言えば我が魔王やツクちゃんにも憑依して欲しかったなー!でもでも超・久しぶりのクライマックスフォームだし、ベガフォームもドーンって…」
どうやら機嫌が治ったらしく、ナルコさんはいつものニンマリ顔で語り始めた。
ただ、テンションが上がり過ぎているらしく、徐々に専門用語と擬音が増えていく。
ここまで来ると、俺の知識ではさっぱりだ。
「よし!今日わたしん家で電王の映画観よ!俺誕生もさら電もクライマックス刑事も超電王もトリロジーも全部あるよ!何だったら平ジェネForeverでもいいよ!」
一瞬、俺は耳を疑った。
ナルコさんの家でって…そんな、いきなりお呼ばれなんて…!?
いや、いや!けっこうなことだけどもっ!
「ま、待って!心の準備が…!?」
「答えは聞いてない!!」
リュウタロスの台詞で答えを遮るナルコさん。
その嬉しそうな表情に、反論することは出来なかった。
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