思い出のクライマックスジャンプ

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 聞き覚えのある声。  何度も聞いた変身音。  昔、好きだったあのポーズ。  全てを引っ提げて、彼らが帰ってきた。 『仮面ライダー電王…まぁ、愛と正義のタイムパトロールってとこ。あ、忘れちゃった?』  …野上良太郎。  少し…いや、だいぶ大人びていたけど、俺の思い出が、目の前にいた。 『…確かに、僕たちの存在はウソかもしれないよね。でも、誰かが覚えていてくれれば、そこに僕たちはいる』 『記憶っていう時間の中で、僕たちの存在は本当なんだ』  …俺も忘れてないよ。  仮面ライダーは観てなかったけど、特撮には詳しくないけど、いつも記憶の何処かには、コイツらがいたんだ。 『バカヤロウ…俺達もお前を忘れるかよ』
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