燃える美化委員

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長い辛い夏休みがやっと終わって2学期が始まった。 久しぶりの学校で新しいクラス委員が選出されて私は美化委員になった。というよりならされた。休み時間を返上して掃除する係なんて誰もやりたくない。クラスのリーダーの怖い女の子が、 「松下さんがいいと思います。」 と、キッパリと発表してみんなが拍手して私に決まった。まるでみんな話し合っていたみたいだ。 小学校3年生の私は全く抗う事が出来ずに受け入れるしかなかった。1学期に美化委員をしてた子のほっとした顔が忘れられない。 ( どんなに大変なんだろう。) と、私はびびったがどうする事も出来ないんだ。 「 昼休み時間に美化委員の人は集合して下さい。」 なんて放送があると、昼休み返上だ。 でも私は係だから仕方なく行くと2年生から6年生までズラリと並んでいる。 ( 良かったー。) お兄さんやお姉さん達が沢山いて少しホッとしたのを今でもはっきりと覚えている。
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