燃える美化委員

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一週間程で芽が出だして、二葉が開いている。植え替えのお道具も完璧だった。私はいつも割り箸を使っていたけど学校には銀色のピンセットまであった。すごい便利だしめっちゃカッコいい。仕事がサクサクはかどる。夢中で植え替えていると、 「 これ全部あなたがやったの?」 と、先生が目の前に立っていた。 私はビクってした。怒られると思ったからだ。 「はい。」 「 すごいね。上手だ。あなた名前は?」 と、聞かれた。答えるとやっぱりこの全ての道具は私の父の会社から買ったと言う。 「すみません。いつもありがとうございます。」 「 イヤイヤ、ただ同然にしてもらってるんだよ。子供さんが学校に通ってるからって。」 私の父親は凄い外ヅラがいいのだ。人から良い人だと言われる事に命を懸けていると言ってもいい。本当はそうではないから必死で取り繕わないといけないのだ。 毎日毎日の学校が本当に楽しかった。教室で何が起ころうとも家で何をされても温室へ行けば楽しかった。優しい先輩達もたくさんいた。
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