いつのときも・・隣に

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「今年も11月30日がくる」 「そうですね、また、きますね」 「今年で、50回目」 「私は25回目です。最初の時はあなたの隣には私がいて。そのうちに、花梨が生まれ、次に、林檎が生まれた、そして檸檬が生まれ段々と貴方と私の間に子供たちが増えましたね」  檸檬の父親と母親が、ご本尊の古木を見上げていた。 「あとどれくらい見ることができるかの?」 「貴方らしくもなく・・後・・50回くらいは見たいですね。最後は、子供たち、孫たち、その子供たちたくさん家族と見たいですね」 「はは、そんなにか。まあ、いいだろ。その願い聞き届けた。お母さんも一緒だぞ」 「当たり前です。私たちの・・願ですから」  お母さんの方を見て、 「今回は、中條家と女の子達も呼ぶとするか。ふふ」  向き合いながら、 「何か企んでますね」 「花梨を自慢しようかと思ってな」 「ふぅ~~、頑張ってるのは花梨なんですからね。程々に」 「分かってる。皆への連絡よろしく。お母さん」 「解りました。行きますか」  ゆっくりと、二人は山を下りていった。  
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