黒歴史の男
20/21
読書設定
目次
前ページへ
次ページへ
/
315ページ
「二時間ほどしたら迎えに来る。それまで横になってろ」 ところが、そんな事務的な伝達事項とともにベッドが揺れ、私の上から彼の気配が消えた。 目を開けると、視界にはただ白い天井が広がっている。 「トイレは手前のドアだ。着物だから早めに行けよ」 なんとも 色気のない助言とともに彼の足音が遠のき、続いて重いドアが閉まる音が聞こえた。 その間私はなにも反応できず、丸太のように転がって天井の火災報知器を凝視していた。
/
315ページ
最初のコメントを投稿しよう!
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
追加済み
28,458
スターで応援
319,173
スターを送って 応援しよう!
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!