思わぬ宿泊客

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「別に…困っている人を助けたかっただけです…」 「でも・・・二度も君に助けて貰った…お礼はするよ…」 彼はそう言って、床にボストンバックとビジネスバックを置いた。 そして、ローテーブルに置かれていたコテージの宿泊の手引き書を見た。 「私はディナーを予約したので・・・食べに行きます。鍵はここに置いておくので、貴方は適当に近くのコンビニで何か買ってください」 「Wi-Fi完備か・・・PCは使えそうだな・・・ディナーか・・・分かった…」 「じゃ行って来ます」 「いってらしゃい。阿川さん」 彼の笑顔でドキンと強く鼓動を跳ね上げた。 私は胸を高鳴らせたまま、ディナーに行った。
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