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コテージのドアの鍵を持って行かずディナーに行ってしまった私。
施錠されたドアを南条さんに開けて貰おうとブザーを押した。
ドアが開くと慌てた様子で、洗いざらしの髪にタオルを肩に掛けたジーンズだけを穿いた半裸の南条さんが出て来た。
「え、あ・・・すいません」
私は南条さんの姿に驚き、しどろもどろとなり、ワケもなく謝ってしまった。
「お帰りなさい。阿川さん」
「ただいま…」
「勝手にシャワー浴びさせてもらったけど…良かった?」
「えぇ~」
「荷物持つよ」
彼は私の両手に持っていたコンビニの袋を奪い、キッチンカウンターの上に置いた。
「料理するの?」
「あ、はい・・・」
「一人分にしては大量だな。阿川さんって痩せの大食いか?」
「違います。貴方の分も買って来たんです」
「俺の分?余計な気を遣わせて悪いな…」
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