思わぬ宿泊客

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冷蔵を開けて、食材や飲み物を入れて行く。 中身が空っぽだった冷蔵庫は私の購入した物で、いっぱいになった。 カウンターには缶ビール二本と南条さんの夕食用に買った焼肉弁当だけが残った。 「とりあえず、カンパイしましょ」 「・・・分かりました」 二人で缶ビールのプルタブに指をかけて、開けた。 開けた途端に彼の持っていた缶からは泡が溢れて来た。 「阿川さん…振っただろ?」 南条さんは私を睨んだ。 「そんな…向きにならなくても・・・ほんの冗談です…」 南条さんは溢れる泡を舐めとり、零れるのは防いだ。 「カンパイしましょう・・・」 と私が言ってる脇から彼は私の悪戯に怒ったのか無視して、缶ビールを先に飲んだ。 「南条さん!?」 「・・・俺は喉が渇いてカラカラなんだよ・・・」 「・・・」 私は南条さんが飲んでる缶に自分の缶を近づけ、カンパイの真似をして飲んだ。
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