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俺たち三人が話をしていると誰かがドアをノックして来た。
「長谷川です」
「長谷川社長?」
凛香が慌ててドアを開けた。
長谷川社長を招き入れた。
「失礼します」
長谷川社長が俺の見舞いに来てくれた。
「意外と元気そうですね…筒見社長」
「忙しいのに…ありがとう…」
「では、俺は帰ります。社長」
「桜木もありがとう」
長谷川社長と入れ違いに桜木が帰った。
「吉良CEOの接待は大変だったようですね」
「あぁ~」
長谷川社長は俺のベットの脇のソファ椅子に腰を下ろした。
「大変だったよ…親交の証に猫も譲り受けた」
「…吉良CEOの猫愛は世界一ですから…猫の為にまた新しい屋敷を建てるらしいです」
「猫の為の屋敷はそれは凄いな・・・」
俺と凛香は吉良CEOの猫愛に度肝を抜かれた。
「それよりも…筒見社長に是非会いたいと仰っている方がいるんです」
「俺に会いたい?」
「拓郎を乳児院から引き取り、養育した石村夫妻です」
「えっ?」
凛香は驚いていた。
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