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柊也さんと拓郎は他人の空似じゃなかった。
私の愛した拓郎と柊也さんは双子の兄弟。
突然の話に私も柊也さんも動揺していた。
「俺も石村夫妻から話を訊かされた時、正直驚いた」
「・・・明後日には退院する。長谷川社長…俺も石村夫妻に是非会いたい」
「分かりました…俺の方から石村夫妻に伝えます」
＊＊＊＊＊＊＊
長谷川社長が帰った後、私は複雑な表情を浮かべ、考え込む柊也さんに話掛けた。
「長谷川社長は話した話が事実なら…私は・・・」
「俺の顔を見ながら…亡くなった拓郎と重ねているかと思うと俺は切ない気持ちになった…」
「柊也さん・・・」
「でも、俺と拓郎が双子・・・そう思うとその気持ちも幾分楽になる」
「私は拓郎と柊也さんは別に人間だと思ってますよ…」
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