プロローグ

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私の名前は阿川凛香(アガワリンカ) 運天港で高速艇を待っていた。 目的地は天空島。 沖縄本島から高速船で約一時間半の場所にある孤島。 天国に一番近い島と言うキャッチフレーズで観光客を集めている。 島には日本でも有名なリゾート開発会社『筒見リゾートマネジメント」が手掛けたホテル『ヘブンズホテル&スパ天空』と言う大規模な大型リゾートランドがあり、沖縄では有名だった。 観光スポットも島のあちらこちらに点在し、海は透き通るようなオーシャンブルーで、スキューバダイビングも人気、大勢のダイバーが訪れる。 遠浅の海にはカラフルな魚が泳ぎ、海底には貴重な種類のサンゴ礁が広がり、シュノーケルでも気軽に海の散歩が楽しめる。 私が天空島に足を運ぶのは一年振りだった。 四年前・・・ この島で、後に婚約者となる石村拓郎(イシムラタクロウ)と出会った。 私たちは海沿いのコテージのリゾートバイトで知り合い、恋に落ちた。
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