433人が本棚に入れています
本棚に追加
彼は、バーベキューの後片付けは済ませ、バルコニーへと戻ろうと踵を返した私の腕を掴んだ。
そのままの勢いで、私を抱き締めて、唇を奪う。
彼はくちゅと一瞬だけ私の唇を軽く吸い、そのまま深いキスをして、隙間から舌を口内に割り入れていった。
温かく滾る彼の舌が、私の口内を隈なく蹂躙していく。
私も彼の官能を煽ろうと舌を絡め合わせた。
次第に背筋に甘い痺れが迫り上がり、久しぶりに子宮が疼きを感じる。
息を継ぐことさえもさせて貰ず、彼のキスは続く。
私の思考回路は途切れ、脳内は白くなった。
「男には慣れていない雰囲気だな・・・」
彼は私の耳許で囁いた。彼の声と共に熱い吐息が届き、鼓膜を擽る。
「・・・拓郎以外と男性と経験ないから・・・」
外見は真面目で、ストイックに見えたが、女性経験は豊富そうだった。
「俺が二人目か・・・Hに慣れていない女性は新鮮だ…」
最初のコメントを投稿しよう!