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私が目を覚ますと硝子戸から見える空は夕映えに染まっていた。
私の情交で汚れたカラダはキレイに清拭され、下着と服を着せられ、タオルケットが掛けられていた。
私は階下へと下りた。キッチンからはトントンとリズミカルな包丁の音スパイシーな香りが漂っていた。
玲斗さんがキッチンに立って料理をしていた。
私は彼を尻目にダイニングテーブルの椅子に腰を下ろす。
「凛香さん、起きた?」
キッチンに立って居たはずの玲斗さんが、私に飲み物を持っていた。
「喉、渇いているだろ?さんぴん茶だ」
「ありがとう・・・」
私は渇きった喉に冷たいさんぴん茶に通した。
「カラダをキレイに拭いて、服を着せてくれたのは玲斗さんですよね・・・」
「・・・イキ過ぎてしまって…君は気を失ってしまったからな・・・」
私は彼の言葉に頬を染めた。
そして、私の前の椅子に腰を下ろした。
「凛香さん…申し訳ない」
「1?」
「俺は・・・」
彼の表情は悲壮感に満ちていた。
「玲斗さん?」
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