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彼は私から貰った酔い止めを飲み、ペットボトルのミネラルウォーターで喉奥に流し込んだ。
「助かったよ…ありがとう…阿川さん」
「南条さんはお一人ですか?」
「まぁー…」
「一人で天空島へバカンスですか?」
「・・・ビジネスだよ」
「仕事ですか??」
「阿川さんも一人?天空島に何しに行くの?」
「私は・・・人生のリセットをしに行きます」
「人生のリセット!?へぇー・・・女性の考えるの事は分からないな」
彼は首を傾げながらもう一口ミネラルウォーターを飲んだ。
「南条さんの顔が亡くなった知り合いの彼に瓜二つなんです」
「!?」
「だからつい…ジッと見てしまいました…気を悪くしたでしょ?」
「別に…」
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