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「でも…唯の知り合いなら…そんな風に俺を熱い目で見ないよな…」
「え、あ…」
「知り合いじゃなく…恋人だろ?」
「いえ…婚約者です」
「婚約者?へぇーっ」
「南条さん、具合は良くなったようですね…声に張りがありますよ…」
「そうだね…君のおかげで良くなったみたいだ。ありがとう…阿川さん。俺はこれで失礼するよ。人生のリセットできる事を願ってるよ」
「ありがとうございます・・・」
「じゃ・・・」
彼は短く手を振り、船内に戻って行った。
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