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柊也さんは念には念を入れ、再度吉良CEOが宿泊される部屋、パーティ会場の視察を行った。
ホテル全体が非常に慌ただしかった。
「悪いな…凛香」
「いえ…」
柊也さんは急にネクタイを変えると言って、私と伴い部屋に戻った。
「なんだか…手が震えて…ネクタイが結べない…」
「え、あ・・・」
私は代わりに彼のネクタイを結ぶ。
私は彼の首周りにネクタイを回した。
でも、普段彼任せにしている私は上手くネクタイを結べなかった。
「どうした?凛香君も緊張してるのか?」
「いえ…上手く結べなくて…」
焦ってしまい、私の手も震え出した。
でも何とか結ぶ事ができて、安堵した。
「これでいいですか?」
「いいよ…ばっちりだ」
彼のお墨つきを貰い、安堵した。
すると彼の両手が私に伸びて来た。
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