現在の治療

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現在の治療

 皮膚科に通い続けて10年くらいかな。顔も頭もボロボロで、辛くて泣くこともありました。一応女子だったんで(笑)  皮膚科の隣の薬局に貼ってあったポスターに目が止まりました。詳細は忘れましたが、乾癬の研究をしてる教授だか准教授だかの講演会があるという見出しでした。…教授にしとくか( ・ิω・ิ)  その講演会は隣県開催だったのですが、ちょうど両親が隣県に行く用事と講演会の日が重なったので聞きに行ってもらいました。  そこで聞いてきたのが、「アメリカでは乾癬の研究が進んでいて、今は注射による治療もある」とのことでした。そして運の良いことにその教授は隣県ではなく私の地元の医大の教授だったのです。  静岡県浜松医科大学附属病院。  すぐにかかりつけの皮膚科に紹介状書いてもらって、医大の皮膚科に行きました。教授が懇切丁寧に教えてくれて、注射には3パターンあることを知りました。3ヶ月に1回、1ヶ月に1回、自宅で自分で打つやつ。あ、もう記憶があやふやになってる!すみません。  私の希望はもちろん3ヶ月に1回のやつです。近いと言っても頻繁に通うのは無理だし、それより何より値段ですよ!原価42万もする注射だから経済的に3ヶ月のが合わなかったら諦めるつもりでした。  取り敢えず患部の皮膚を採取して検査。背中の腰辺りの皮膚を5ミリくらい切られました。しっかり跡が残ってます。あと色々な角度から半裸写真も撮られました。医大は研究もしてるのです。実習生も見学してたわ。多分私はいいモルモット(笑)  検査結果見て、取り敢えず打ってみましょうとなり、生物学的製剤『ステラーラ』とご対面。小さな箱に入ってました。見た目はインスリン注射って感じです。針がすごく細い。  腹に打たれましたが全く痛くなかったです。中には気分悪くなる人もいるそうですが私は平気でした。あと教授がほんの僅かでも無駄にしないようにって感じで物凄い押し込んでました(笑) ◎『ステラーラ』という生物学的製剤、ヒトのタンパク質から生成されてる皮下注射。生物なので製造ロットによって効き目が違います。 生物学的製剤を用いた療法では、体内の免疫機能に働きかける薬剤を皮下注射や点滴で投与します。生物学的製剤は、従来の治療法で効果がみられなかった患者さんにも有効性が高いとして期待を集めています。皮膚の痛みや腫れに作用するだけでなく、関節が壊れることを抑える作用もあります。副作用としては、免疫の働きを抑制することで機能が低下し、肺炎や結核などの感染症にかかりやすくなることがあります。 【生物学的製剤】とは化合物(化学的に合成された物質)とは異なり、生物が産生する蛋白質などを医薬品として利用するものです。 予防接種に用いられるワクチン製剤や、インスリンなどのホルモン製剤、血液の凝固因子製剤や免疫グロブリン製剤なども広義の生物学的製剤です。
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