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しかし、プロフェッサー・カホは、りうじの撃った銀玉を何事も無かったかのように弾き返し、千冬の満身の正拳突きを片手で食い止めると・・・私達を見回し・・・最期に淳子さんの顔を見て、容姿のイメージからは想像もできないような優しい声で言った。
「こ・・・これは何事・・・?」
プロフェッサー・カホの言葉に、多数が答えた。
「や・・・やい・・・悪の科学者・・・プロ・・・なんとかカホ、この金鯱少年探偵団が来たからにはお前の悪事もここまでだ。
大人しく観念して淳子さんを人間に戻すんだ。」
そう言った多数の言葉に、プロフェッサー・カホは一瞬ぽかんとした表情を浮かべていたが・・・やがてにっこりと笑うと私たちの後ろにいる淳子さんの顔を見ながら言った。
「淳子、いい加減にしなさい・・・全く・・・お前という子は・・・。」
その言葉に私たちが淳子さんの方を振り向くと、淳子さんは笑みを浮かべながら言った。
「みんな、ゴメンね・・・嘘よ嘘・・・でも、君達も悪いのよ・・・早くお家に帰らないから・・・。」
淳子さんはそう言ってペロッと舌を出した・・・。
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