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「拓人~~、送ってぇ~~」
「お前なあ、酒癖が悪すぎんだよ」
「ええぇ~? でも~、オレ~、誰も殴ったことないよ~?」
「いや、それやったら犯罪だろ……」
「ねぇ~、タクシー呼んで~」
「ああ、もうっ! 分かったから、絡むなよ! 今、呼んでやる」
「ふぅん☆♡ 拓人やさしい~♪」
「ったく、何が『完璧な男』だよ。こんなの見たら、みんなドン引きするだろうなあ~」
「フフっ……、拓人の前だけだよ」
「ああん?」
「なんでもな~い」
「まったく……。ほら、来たぞ。乗れ」
「は~い」
本当に、これが『イケてる男』かと聞いて呆れる。
月明かり下で、俺は大きな溜め息を吐くのだった……。
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