Code-D.D./神々が手を組む時

プロローグ

『V1A-JS、離陸を許可する』
「急な離陸要請を許可して下さり、感謝します」

　3番滑走路に着き、端にセレスを停める。

『緊急離陸のため、こちらで誘導は出来ません。デパーチャー・コントロールはオフして下さい』
「了解、デパーチャー・コントロールはオフします」

　管制塔の指示通り、離陸後誘導制御センサーを切る。

『3番滑走路オールグリーン、幸運を祈ります』
「ありがとうございます。行きますよ」

　スロットルレバーを押し込むとエンジン音が一気に大きく高鳴っていき、私達は背もたれに押し付けられる。風防の外に見える滑走路の夜間灯が物凄い勢いで流れていく。