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階段を降りて正面入り口まで辿り着くと、田嶋さんが不思議そうな表情をしている。
「お前ェは兎も角、警官は何で俺に声かけなかったんだ?」
「私の案内の邪魔をしたくなかっただけでしょう。それより外に着きましたよ。守秘義務があるでしょうから仕事に関して詳しくは御聞きしませんが……あちらの関連でしょうか?」
劇場の駐車場から黒いSUVとリムジンが立て続けに出てきて、猛スピードで走り去ろうとしている。今日来場していた観客の中にこの惑星の首相、ルイ・スモア三世が居たけれど、恐らく機械室の騒動を受けて首相警備が避難に動いたのね。
「……流石、察しがいいねェ」
「取り敢えず無事で……」
──“良かった”と言いかけたその時リムジンの後席から閃光が瞬き、窓ガラスが内側から割れると同時に通りに爆音が響き渡る。
「っ……!!」
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