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言い換えるとつまり、そんなにも前から富岡くんはたくさんの人間と関わっては別れてきということ。だれの記憶に残ることもなく、人間の世界に人間として振舞って過ごしてきたということだ。
「今度は人間夫婦の養子になったと妖の便りで聞きましたが。そうですか、ご学友でありましたか」
「雪童子が溶けてしまわない方法はないの……?」
「そればかりはどうしようもないんですよ。雪童子はそういう生き物ですからね。人が成長していくのと同じように、雪童子にとっては溶けて生まれ直すことが当たり前なんです」
ふくりも同じことを言ってたな、とぼんやり考える。
そういうものなんだろうか。やはり妖と人は違うのだろうか。富岡くんは私と同じように勉強もするし、体育にだってでる。サッカーが得意なクラスの人気者で、大切な友達もいる。
私と同じなのに。
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