伍章 三匹の神使 中編
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はあ、と溜息を零しのっそりと顔をあげると、少し先を歩く人影を見つける。 縦縞模様の着流し姿に黄土色の髪から見え隠れする獣耳、その人物の足元を歩く白い狐の姿もある。 「みくりと、仁吉……さん?」 どうして二人がここに。 ふたりは社とは正反対の方角へと進んでいく。足は無意識にふたりの背中を追いかけていた。
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