計算できない恋がある

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「はい、すみません。ありがとうございました」 パンイチで正座して後輩に怒られるとかシュールすぎる。 「じゃあさっさと帰ってください」 そう言われて押されるようにベッドから出ると、シーツに血が付いていた。 驚いて彼女にもう一度問う。 「あのさ、もう一回聞くけど俺たちヤッた…?」 頷く彼女に「初めてだった?」と聞くと、この質問には答えたくないようで何も反応がなかった。 記憶がないくらい酔った状態で俺のが使い物になったのかは分からないけど、もしヤッてしまったのなら何だか申し訳ない。 「付き合う?」 断られるだろうと思って建前でそう言ったけど、意外にも彼女の答えはyesだった。
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